コラム  老年医学の大切さ
 
 先月号のコラム紙面を使って、高齢社会の課題について触れました。人口減少、超高齢社会にあって、日本が世界に先じて直面する課題というお話しをしました。高齢社会を迎えるにあたって、社会全体の問題を解決するためにも、高齢者のことをよく知ることが大切です。「老年学」「老年医学」という学問があります。人間の加齢変化を身体的、心理的、社会的な側面から捉えようとする研究で、多くの研究の結果により、体のどこがどう年を取り、どのような変化が現れてくるのかを明らかにし、その知識・情報によって、適切に対応できる知恵を手に入れることができます。例えば、骨粗鬆症はなぜ起こるか。どの骨が危ないのかを知れば、折れにくい骨を作る生活を身につけ、万が一折れても問題を最小限に留めることができます。 年を取るということを、もっと深く学び理解することが大切です。NPOるもいコホートピアでは、健康の駅で「留萌基礎老年医学講座」を開設しています。老年医学の基礎を学んでみてはいかがですか。

「今からできる脳トレ体操」

 からだを動かすことは認知症の予防にも良いと言われます。「からだを動かす」=(イコール)「スポーツ」ではなく、生活の中でほんのちょっと意識するだけで、からだは変わります。例えば、日常生活では腕は胴体よりも前に出ていることがほとんどです。背中はどうでしょう、腕が前にあることによって丸まってしまいます。そうすると頭が前に出て、ひざが曲がり、歩く時も足が上がらなくなってしまいます。ちょっと段差でも上るのが辛かったり、何もないところでつまずいたりする方もいるでしょう。すこし気をつけるだけでいいので毎日続けられます。 手指を動かす体操はあたまを使って「次はこの指を動かして…」と考えます。また、指も全身と同じように関節や筋肉があり、使わないと固まってしまうのです。ですから、慣れていない方は片手ずつグーパーグーパーからはじめてみましょう。パターンは色々。グーチョキパーや、指を一本ずつ動かすのも良いでしょう。ゆっくり確実に練習するもよし、ちょっとスピードを上げて楽しむのもよし、一人でも、ご家族やお友達と一緒に楽しむこともできます。 (NPO法人るもいコホートピア 健康運動指導士/介護予防運動指導士 廣島裕子)
 
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